期待は捨てろ。2026年版シンガポール旅(ディズニー・アドベンチャー号編:その1)

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3ヶ月遅れでようやくスタートした、アドベンチャー号

宣伝やオペレーションの練習を兼ねたテストクルーズを経て、何度か航海を終えた段階で私たちは乗船しました。 

SNSからはまだまだ練習中という空気感が伝わっていたので、正直なところ何も期待はしていませんでした。

ですが、予約時にはまさか3ヶ月も遅れるとは思っていませんでしたし、正直に言えば、体験としての価値はあまり高いとは言えませんでした。 

なるべくネガティブなことは書かないように努力したいのですが、ポジティブな要素がなかなか見つからず、申し訳ない限りです。

結局、自分は「パーク派」かなと

1番ポジティブに表現するなら、この言葉がしっくりきます。

パークの空気感を求める人にとって、クルーズはかなり毛色が違うものです。楽しめなくても、それはある種 当たり前なのかもしれません。 

何より自分の中でクルーズ=「豪華で優雅なもの」というイメージが強すぎたせいか、現地ではあれ?と思うことの連続でした。

崩壊していたドレスコードと場の空気

特に驚いたのは、有料のファインダイニング パロです。

今回はブランチでの利用だったので、案内には「ディナーよりはドレスコードはゆるい」という記載はありました。

ですが、実際に入店してみると「ゆるい」どころか、多くの方が驚くほどラフな普段着。それならドレスコードの記載不要でしょう、と言わざるを得ません。 

本来パロは、子供が入れない特別な場所。お互いにドレスアップをして、他のお客さんの振る舞いや見た目も含めて、その場の「格式」を楽しむ空間であるはずです。(少なくとも私の認識はそういったものでした)

私たちは靴やアクセサリーまで含めて2人でばっちりコーディネートを整えて行ったのですが、結果として、きちんとした格好をしていた私たち2人だけが現場でめちゃくちゃ浮いてしまうという、非常に残念な状況になりました。 

そんな中で唯一、食事の途中から一人で入ってきたアジア系(おそらく日本人)の女性だけは、この場の雰囲気に合うきれいめなコーディネートをされていました。

本来はそういう方々が周囲にたくさんいて、お互いに空間を作り上げる場所だと思っていたので、そのお姉さんの姿を見て少し救われた気持ちになりましたが、同時にパロとは?と思わざるを得ませんでした。 

アドベンチャー号以外のパロであれば、ルールに合わない服装は入口できちんとチェックされ、実際に追い返されるのが通例だと聞きました。ですが、この船ではチェックしている素振りすらありませんでした。 ブランチだからでしょうか??

パロにいた客のほとんどは中年〜年配の白人さんでしたが、彼らの態度はまるで “ここはアジアの航路だから、何を着ても構わないだろう” とでも言いたげな、夏用普段着でした。

この方達は本国のクルーズのパロでも同じ格好をするのでしょうか? 

これならもはやファインダイニングと呼ぶ必要を感じません。期待して準備した時間も、持ち込んだ衣装も、すべてが無駄だったと感じました。

なにより貴重なスーツケースのスペース返してほしかったですね。 

肝心のお食事も、これは!と思えるものに出会えず……。正直クイックサービスのレストランのほうが美味しかったです。

グルメにさほど興味のない友人も、パロとローテーションダイニングは別に普通・・・と言っていたので、私の感覚が特別厳しいわけではないと思います。

ファインダイニングが有料なのは、事前に席を確保できる予約料金と考えたらいいのでしょうか。

有料と言ってもこのお値段で、5つ星ホテルや銀座の高級レストランでのお食事をイメージするほうが間違っていると思いますが、それなら本当に有料予約制レストランに改名してほしいと思いました。

普段の生活で、ちょっとおしゃれしてお食事に行くアクティビティがある方は特に要注意かと思います。期待してはいけない。

サーバーさんに言われたこと

パロのサーバーさんとお話ししていた時のことです。

アドベンチャー号は他のディズニークルーズ船とは全く違うので、ぜひそちらに乗ることをお勧めします、と言われました。

さらに、あなたにはディズニークルーズ以外のこういう会社の船もありますよ、と具体的な他社の提案まで。 

立場上、多くは語れないのでしょうが、長年クルーズで働いてきたプロから見ても、アドベンチャー号はかなり癖が強いのだと察しました。

単にオペレーションが不慣れなだけではなく、船としての性質そのものの話です。

1番辛かった振る舞いの差

この船には、東南アジアやインドなど周辺諸国、そして欧米など多様な国からゲストが訪れています。特に日本以外のアジアの方は富裕層ばかりとお見受けしました。 

そこで強く感じたのは、文化圏によるマナーの根本的な違いと、それをコントロールできていない運営への不満です。 

例えば、ショーの場所取り。 欧米の方々は基本的にファーストカム・ファーストサーブ(早い者勝ち)の精神が強く、自分が確保した広いスペースを、後から来た他人のために詰めてあげる……という発想はあまりないようです。私はこの自分さえ良ければというドライな感覚も、正直あまり好きではありません。 

白人ファミリーが足を投げ出して縦にも横にも広く堂々と場所取りしていて、他のゲストにスペースを譲らない頑なさは見てて痛々しかったです。

そういう意図はないかもしれませんが、こういうのってアジア人差別なのかな?とも感じてしまって…。

一方で、そこへ開始間際になって無理やり割り込んでくるアジア系のファミリー笑

“子供のために” という主張で、もともといたゲストの前に平然と座り込んでしまう光景を複数回目にしました。 

しかも一番楽しんでいたのは親だったりする。

欧米流が正しい、アジア流が正しい、と議論するつもりはありません。

ですが、これはディズニークルーズというアメリカの文化を背景に持つ船です。どこに基準を合わせるかはっきりしたほうがいいのではと感じました。

もしアジアでの運航に合わせてルールを調整するのであれば、キャストは先にゲストに周知し、すべての人種に徹底して守らせるべきではないでしょうか。

キャストはただ突っ立っているだけで、カオスな状況を傍観しているだけ。もしくは立っているだけで見ていないのかもしれません。

オペレーションが手探り中とはいえ、運営への強い疑問を感じました。(ある意味、外国あるあるではありますが)

自衛の大切さ:常識のない日本人ゲスト

さらに残念だったのは、自衛の概念がない日本人ゲストにエンカウントしてしまったことです。

船内のシアターで、不運にも隣がマスクなしで咳を続ける日本人の2人組でした。

ショーの間中、大声で騒ぎながら飛沫を飛ばされ、悲しいことに風邪をうつされてしまいました。 

コロナ禍を経てなお、人にうつさないためにマスクをする、あるいは咳を腕や手で覆うという最低限の常識というか他人を思いやる美徳を持たない方がいることに脱力してしまいます。

ご存知でしたか?飛んだ唾液が目に入っても粘膜感染するんですよ?と言いたかったですね。

お金を払わないと乗れない船とはいえ、不特定多数が集まる場所、どんな考えの方がいるかわかりません。 

例え言葉の壁がなくとも、話して相手が理解できるとも限りません。それどころか逆ギレされる可能性もあるし、そばにキャストもいないしで何もできませんでした。

これから行かれる方は、必ず自衛のためにマスクを持参することを強くお勧めします。

私はショーの際、マスクを部屋に忘れてしまったことを本当に後悔しました。

そもそも乗船前に健康状態の申告が必須です。2人して乗船後すぐ風邪を引いたのでしょうか?

乗船前から体調が優れないのであれば、乗るべきではありません。

私たちより少し前の出発のクルーズでは食中毒が発生したとニュースになっていました。

ノロやインフルエンザ、コロナだっていつ蔓延してもおかしくない環境なんです。

これはせっかくの旅行を台無しにしないためのポジティブなメッセージです。ネガキャンと受け取ってほしくないです。 

以上が、とりあえず最初に書いておきたかった感想になります。 もう少し細かいことは、おいおい書いていこうと思います。 

絶対行くと決めてるキャラグリオタクや熱烈にディズニーがお好きな大人の方以外には、多少なりとも乗るかどうするかの参考になるかと思い正直に書きました。

数年後オペレーションが安定した頃にはいろいろ変わっている可能性もありますので、その点もご考慮いただけるといいのかなと思います。