2026年シンガポール旅行記(観光編:その1):お目当ての紅茶と、常夏の国のジンジャーティー

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事前調査は大事

今回のシンガポールは、友人とディズニー・アドベンチャー号に乗ることが最大の目的ではあったものの、せっかくなので、ゆっくり街を楽しむ時間も作りました。

とはいえ、暑さが苦手な私にとって日中の屋外での観光はだいぶ体力が削られます。

かといって、冷房が効いている屋内の遊びとなると、選択肢は買い物や飲食が中心。

となると、旅行の楽しみとしてはショッピングが一番妥当かな、という結論に至りました。

この旅行では美味しい紅茶を買うことを一つの目標にしていたので、現地で行き当たりばったりに探すのではなく、あらかじめネットでいくつか目星をつけておきました。

シンガポール自体は茶葉を生産する国ではありませんが、19世紀のイギリス植民地時代から、スリランカやインドの茶葉をヨーロッパへ送る中継貿易の拠点(ハブ)として栄えてきた歴史があります。

世界中の上質な茶葉が集まる国だからこそ、独自の紅茶文化が育まれてきました。

その歴史の生き証人とも言える老舗ブランドが、今回お目当てにしていた「The 1872 クリッパーティー(The 1872 Clipper Tea Co.)」です。

みなさんがなんと呼んでいるのか不明ですが、カルディなどで購入できるイギリスのオーガニックティーメーカーとは全くの別物です。

その為、混同されないようにこのブログではThe 1872 クリッパーティーと明記します。

The 1872 Clipper Tea Co. の優雅なルーツ

こちらの紅茶メーカー、面白いのがそのルーツ。

なんと1872年にスリランカからやってきた創業者が、シンガポールで開いた高級宝石店が始まりなのだそうです。

来店したセレブなお客様へのおもてなしとして、故郷の最高級セイロンティーを振る舞ったところ、「あの宝石屋の紅茶が美味しすぎる」と大評判になり、やがて高級紅茶ブランドへと発展したのだそうです。

スリランカは宝石と紅茶の名産地なので、祖国の強みを存分に活かした素晴らしい歴史だと思います。

つまりはじめから「日常の家庭用紅茶」ではなく、「贅沢なおもてなし・ギフト」として生まれているブランドなんですね。

5世代にわたるファミリービジネスで、創業以来、子孫たちが経営を受け継ぎ今も営業していること。

どこかのギラギラな歴史のない紅茶屋さんとは大違いです。

👉 TWG Teaについてはこちら参照

基本は観光客向け?現地のリアルな紅茶事情

こちらのThe 1872 クリッパーティー、公式サイトを見ると現在はシンガポール国内で3店舗を展開しているようです。

  • ION Orchard Flagship Store(オーチャード中心部の商業施設)
  • Jewel Changi Airport(チャンギ空港直結のジュエル)
  • IOI Central Boulevard Towers(ビジネス街の新しいタワー。土日休みなので完全にオフィスワーカー向けカフェのようです)

いずれにせよ、中心部の巨大モールか空港、あるいはオフィス街にしか店舗がないあたり、やはりローカルの日常使いというよりは、お土産目的の観光客や、ちょっとしたギフト需要をメインにターゲットにしているブランドなのだろうなと感じます。

そもそも、一般的にシンガポールの現地の人たちはわざわざ家で丁寧にお湯を沸かして紅茶を淹れて飲む習慣はないそうです(友人談)。

外食が当たり前の国なので、飲み物を飲むとしても食事のついでか、街中に大量にある甘いボバティー(タピオカミルクティー)のスタンドで購入してその場で飲むのが一般的でしょう。

紅茶に何も加えずストレートティーとして飲むことはかなり珍しい行為なのかもしれません。

私は帰国する日に空港で買おうと決めていたので、今回は他の店舗の方は見に行きませんでした。

チャンギ空港のカフェでのすれ違い

夜遅い時間の便だったので、着いた日はエアポートホテルに泊まり、翌朝、チャンギ空港にあるThe 1872 クリッパーティーのカフェ(ティー・バー)に立ち寄りました。

この空港店は厳密に言えば、空港と直結しているショッピングモール「ジュエル(Jewel)」の中にあります(エアポートホテルもこの中にあります)。

ジュエルは観光名所としても有名な滝やガーデンがある構造上、場所によってはとても暑いのです。

このカフェは冷房の効きにくい場所にあったため、その日の私はアイス以外の選択肢は考えられませんでした。

お店の人に自分の好みを話し、勧められるがままにストレートのアイスティーを購入。

確かに美味しい紅茶ではありましたが、私の普段のスタイルはストレートならホット一択。

アイスで頼む場合はレモンかミルクティーかはその時の気分で選びますが、店員さんはストレートで茶葉をしっかり味わってほしかったようです。

ミルクティーを希望の場合は、メニューに記載のある「ティーラテ」と頼めばOKです。

ちなみに、ジュエルは日本語英語なので外国人には伝わりません。

もし現地でジュエルのことを尋ねたり、行き先地として伝えたい場合は、「ジュウォ(ゥ)」や「ジューォ」と発音してみてください。

それでも相手に伝わってなさそうであれば、シンプルにチャンギエアポートと付け加えれば理解してもらえるはずです。

お土産の代名詞的な3種セットを購入!

帰国時、改めて店頭で店員さんに色々とオススメを教えてもらい、テスターの茶葉の香りを嗅がせてもらいました。

店員さんとしては、フレーバーで誤魔化していない、希少な若葉の期間限定茶を熱く推していました。

アジア圏では、香料をつけたものより、茶葉そのものの希少価値が高いものこそが良いお茶だという認識が強いようです。

ただ、そういった希少な茶葉は、平均的な商品よりも通常高額になります。

普段からストレート専用で茶葉そのものの繊細な良さを楽しむ習慣がない私としては、あえてそういった茶葉を今回の旅で購入する理由が特に見出せませんでした。

結局、一番観光客が手に取りやすいであろう、3種類のフレーバーティーがセットになったミニ缶の詰め合わせ「Singapore Orchid Tea Collection(シンガポール・オーキッド・ティー・コレクション)」を購入しました。

👉 公式商品ページ(Singapore Orchid Tea Collection)はこちら

3種セットの中身の内訳

名前にある通り、3種すべての中にオーキッド(蘭)の花びらが入っている、フレーバーティーのミニセットです。小さな缶にそれぞれピラミッド型のティーバッグが入っていて、お土産として買うにはちょうど良いサイズ感です。

公式サイトには詳細な解説がないので、手持ちの缶のラベル情報をお届けします。

シンガポールはイギリスの植民地だったこともあり、商品に記載されている英語はイギリス英語です。アメリカ英語に直さずそのまま記載していますので、タイポではありません(念のため)。

上の写真の左を①、真ん中②、右③としています。

Orchid Bloom(オーキッド・ブルーム)

【オーキッド(蘭)のフレーバーティー】

  • 原材料: セイロン紅茶、クリーム、クランベリー香料、オーキッドの花びら
  • 英文解説: Ceylon black tea, cream, cranberry flavouring, with orchid petals. An invigorating blend of Ceylon black tea, perfectly balanced with cranberry and decadent hints of cream. Topped with delicate orchid petals for a lovely floral finish.

Halia Blossom(ハリア・ブロッサム)

【生姜の入った紅茶(ジンジャーティー)】

  • 原材料: セイロン紅茶、ジンジャーピース、クリーム香料、オーキッドの花びら
  • 英文解説: Ceylon black tea, ginger pieces, cream flavouring, with orchid petals. A local favourite – the Teh Halia, otherwise known as ginger tea, is a blend of rich Ceylon black tea complemented with ginger and cream flavouring in perfect proportions. Accented with orchid petals, this makes it an ideal after-meal drink.

③ Dragon Eye Bouquet(ドラゴン・アイ・ブーケ)

【フルーツ系のフレーバーティー】

  • 原材料: セイロン紅茶、セイロン緑茶、ダイスアップル、竜眼(ロンガン)&ランブータン香料、オーキッドの花びら
  • 英文解説: Ceylon black tea, Ceylon green tea, apple dices, longan and rambutan flavouring, with orchid petals. Fragrant and fruity, a union of Ceylon black tea and green tea, beautifully with longan and rambutan to create lingering tropical notes. This aromatic blend is completed with exquisite orchid petals to make it an unforgettable one.

この中で私が一番気に入ったのは、②の「Halia Blossom(生姜の入った紅茶)」でした。

商品名にある「ハリア(Halia)」とは、マレー語で生姜という意味だそうです。

日本では生姜といえば体を温めたり風邪予防のイメージが強く、寒い時期のものと思われがちですが、この紅茶の生姜は香りはしっかりするものの、辛みは一切ありません。

クリーム香料のおかげか非常にまろやかで、上品な蘭の香りと相まってめちゃくちゃ美味しい!

このフレーバーティー単体で売っていたら、間違いなくリピ買い決定です。

その他のふたつも常夏の国の紅茶感満載で、上品で美味しく、濃い目に淹れてアイスティーでいただくとより南国感が強まりそうです。

シンガポールの国花である蘭を、こういう形で日本にいながら楽しめるのは素敵ですね。

自分用のみならず、フレーバーティー好きな方へのお土産にもぴったりだと思います!

総評

今回購入したこの3種セット、総合的に見て大変満足度の高い買い物でした。

ただ、やはりこのラインナップはストレートで飲むことが前提として作られている気がします。

3種ともセイロンティーベースなのでミルクとの相性は悪くないはずですが、ロイヤルミルクティーのようにして飲みたい時には出番がないかもしれません。

缶が小さめなので、ミルクティーにする実験に失敗して紅茶を無駄にしたくないという気持ちから、まだ試せていません。

このままストレートで綺麗に飲み切る可能性が高そうです。

ミルクティーを作るには濃く淹れないといけないので量が足りないです。

日本人のイメージと違う、暑い国の「生姜」の実態

ところで、現地の人たちは本当に生姜入りの紅茶を飲んでいるのでしょうか?

実は、ホーカーセンター(庶民向け食堂街)などのローカルな場所には、定番のジンジャーミルクティー「Teh Halia(テー・ハリア)」というメニューが確実に存在し、日常的に大人気なのだそうです。

ちなみに、現地では「Teh(テー)」とだけ頼むと、最初から砂糖とコンデンスミルク(練乳)がたっぷり入った「激甘ミルクティー」がデフォルトで出てきます。

友人はいつも清潔で美味しいお店やミシュランガイドに載っているようなお店に連れて行ってくれるので、なかなかディープなB級グルメを食べるチャンスがないのですが、次回行った時はこのローカルなテー・ハリアを注文してみたいと思っています。

日本では生姜といえば、体を温めたり風邪予防のイメージが強く、寒い時期のものと思われがちですが、実はもともと東南アジア原産のゴリゴリの熱帯植物。

むしろ寒さにはめっぽう弱い植物なんだそうです。

暑い国では、胃腸を活発にする働きや、強い殺菌作用による食中毒予防、さらにはあえて体を熱くして発汗作用(気化熱)で体温を下げるために生姜が使われているそうです。

そして現代のシンガポールでは、「外は激暑、だけど一歩室内に入るとエアコンで激冷え」という過酷な環境。

この強すぎる冷房による冷房病から体を守るための防衛ドリンクとしても、温かいジンジャーミルクティーが日常的に重宝されているとのことです。

最高峰ラッフルズホテルのための特別な紅茶

今回私がお土産に購入したThe 1872 クリッパーティー、実はシンガポール最高峰の格式を誇る1887年創業の名門最高級ホテル、Raffles Hotel(ラッフルズホテル)にも紅茶を提供しています。

ホテルのショップで販売されている高級なオリジナル紅茶の茶葉の中身や、名物であるアフタヌーンティー(ハイティー)で長年愛用されてきた実績があるのも、実はこのThe 1872 クリッパーティー。

私も今回の旅で、ラッフルズホテルへ紅茶を買いに行くつもりだったのですが、アドベンチャー号で風邪をうつされてしまい、体調を崩して結局買いに行けませんでした……。(こちらの記事参照)

クルーズ前にも時間的余裕はあったのですが、乗船前はなるべく荷物を増やしたくないから、帰国直前に買おうと思っていたのが完全に仇になりました。

残念ですが、これは次回のリベンジのお楽しみにしておきたいと思います。

【裏技】今の円安レートなら、日本でポチるのが大正解!?

そんなわけで、シンガポールに行かれる方はぜひThe 1872 クリッパーティーをチェックしてみてほしいのですが、この記事を書くにあたりネット検索をしていたところ、驚きの事実を発見しました。

なんと、日本にもThe 1872 クリッパーティーの正規輸入販売を行っている会社があったのです!

👉 株式会社和田企画(The 1872 Clipper Tea Co. 正規輸入販売企業)

海外の紅茶を日本で買うとなると、現地よりかなり割高なんだろうな……と思うのが普通です。

ところが、現在の凄まじい円安レート(1シンガポールドル=124円超え)でリアルに計算してみると、全くそんなことないのです。

ものによっては現地購入より少し高いですが、それは当然というかむしろその差額で購入できることに驚きます。

さらには、ものによっては現地で購入するよりも安いという逆転現象が起きています。

しかもこちらのお店、「商品価格 5,400円(税込)以上のご購入は、送料無料」とのこと!

スーツケースの空き容量を心配したり、割れや潰れを気にしながら重い思いをして飛行機で運ぶリスクを考えたら、ぶっちゃけ日本に帰ってきてからこのサイトでポチるのが一番賢くてお得かもしれません。

しかし現地と同じラインナップが購入できるわけではないので、主に定番の茶葉を購入したい方向けと考えるといいかもしれません。

現地での思い出をリピートしたい方も、シンガポールの南国気分を自宅で味わってみたい方も、ぜひ日本唯一の正規輸入販売店さんのサイトを覗いてみてくださいね!