2026年シンガポール旅行記(番外編その3): 異国の地で病院へ駆け込んだ話|クルーズ船で謎の風邪をもらった結末

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最悪の想定外発生

ディズニークルーズ(アドベンチャー号)の船内で風邪にかかってしまい、現地シンガポールで病院へ行くことになりました。

以前の記事でも少し触れましたが、シアターの隣に座っていたノーマスクの日本人女性が絶えず咳をしており、完全にそこからのはじまりです。

👉 風邪をうつされた時のエピソードはこちら

嫌な予感がして、予防策として葛根湯やビタミン剤を流し込んでいたのですが、翌日は最終日で早朝から下船の準備。

夜更かししたこともあり、十分な睡眠が取れなかったのも追い打ちをかけました。

普段の私なら、体力が落ちたり風邪引きそうだなと思っても、サプリや葛根湯で基本的に乗り切れてしまうタイプです。

本格的に体調を崩すことはかなりレアなので、最後に病院で薬をもらったのがいつだったか思い出せません。

そのため、自分が海外で風邪ごときで医療機関のお世話になるなど1ミリも思っておらず、持参していたのは葛根湯のみという丸腰状態でした。

早朝の下船と、想定外すぎたタクシーの待ち時間

下船当日の朝。短い睡眠時間とこれは体調がかなり怪しいぞ…という焦りを抱えたまま荷物をまとめます。

日の出を見たいと言う友人と共に、早朝からデッキで海を眺めたり、まとめた荷物を持ってオープン時間より前からレストラン前で待機。

キャストからは、オープン時間になったら声をかけるので、入り口で手を洗ってからレストラン内に入ってくださいと指示がありました。

ところが、キャストが入り口に常駐しているわけでもなく、私たちのようにキャストにGOサインをもらうべく待機しているゲストを無視してレストランに入り、知らん顔でテーブルを確保する人たち出てくる始末。

最後まで不十分なオペレーションにイラつきながらも、無事に景色の良い窓側テーブルを確保しました。

さらには、レストランの入り口は開いたものの、ビュッフェを取りに行っていい時間はまだです等のアナウンスがゲストに周知できておらず、勝手に料理を取り始めるゲストが出てきます。

まだ料理や飲み物は取らないでくださいと後から声かけする手際の悪さや、相変わらず使えないコーヒーメーカー(クルーズ中一度も自分でコーヒーを淹れることができなかった)に呆れつつも、なんとか無事に下船を完了。

私が乗船したのは2026年3月。アドベンチャー号の運行開始直後でルールや現地対応が曖昧だったため、下船後にターミナルからタクシーを拾うまで1〜2時間は待つ、というSNSで見かけた情報を念頭においていました。

ところが、ターミナルを出てタクシー乗り場へ向かうと、拍子抜けするほどあっさりタクシーに乗れてしまったのです。

1〜2時間の待ち時間を想定してスケジュールを組んでいたため、あまりにもスムーズに移動できてしまい、逆に困るという事態になりました。

極寒の映画館と、おもてなし中華の洗礼

その日は夕方に映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』をIMAXで見ようと、すでにチケットを取っていました。

こんなに早く移動できると分かっていたら、昼の回を予約してサクッと解散できたはずです。

寝不足の2人で途方に暮れつつ、まずは私のスーツケースをホテルに預け、シンガポールに住む友人の家へお邪魔することに。

この時点で喉の強烈な痛みがあり、日本から持ってきていたヴィックスドロップで誤魔化していました。

ただ、この時の私はまだ、ゆっくり寝たら治るでしょという甘い考えでいたのです。

友人宅の近くの大型モールでお昼を食べ、彼女の案内で目一杯遊んだのですが、本当の地獄はここからでした。

予想通りとはいえ、映画館が極寒。

持っていた上着だけでは防ぎきれず、ここで私の体力は完全に尽きました。

映画が終わり、よし解散!と思いきや、流れで夕飯を食べて帰ることに。

映画館から電車で移動し、チャイナタウンの有名店らしきお店で、またしても大量の中華料理が目の前に並んでいました。

普段から私は平均的な日本人よりも少食だから、たくさん頼まないで、残したくないのと伝えているのですが、超・おもてなし精神あふれる中国人の友人たちは、どう考えても処理できる量ではないご馳走注文してくれるのです。

映画を見る前にお茶してたこともあって、申し訳ないけどそんなにお腹空いてないし、なにより喉が痛い!

大量に残してしまい本当に気まずかったのですが、そろそろ食べきれない量を注文するおもてなしは私には不要と考えていただきたいのですが、やはり難しいのでしょうか…。

その後、チャイナタウン駅で別れ、荷物を預けたホテルにチェックインし、速攻でベッドに倒れ込みました。

薬局での足止めと、謎のUber注文

翌朝。これまた凍えるように寒いホテルの部屋で目覚め、これは風邪薬を買わないと無理だと悟り近くのショッピングモールまで行くことに。

徒歩10分程度の場所にあるモールの中のドラッグストアに直行。

症状に合いそうな薬を自力で見つけ、レジに持って行きました。

念の為、この症状ならこれで合ってますか?と尋ねたところ、あと少し待てば薬剤師が来るから、その人に相談して買ったほうがいいとアドバイスされ、一旦購入を断念。

しかたなく同じフロアにあったカヤトースト専門店で朝食を食べつつ、薬剤師さんの出勤を待ちます。

喉の痛みが限界だったので頭痛薬(鎮痛剤)を飲みつつ、アドベンチャー号から続いている謎の鼻炎と、止まらないサラサラの鼻水に絶望していました。

手持ちのポケットティッシュもどんどん無くなっていくし、一刻も早く風邪薬を飲んで寝たい!

朝食後、無事に薬剤師さんに相談でき、自分が買おうとしていたものとは全く違う数種類の薬を勧められて購入しました(合計 33.66シンガポール・ドル也)。

そして薬局を出たあと、部屋で引きこもるためにパンと飲み物を買い込み、ホテルに戻って即就寝。

今となっては理由が思い出せないのですが、夕方ごろ、なぜかUberで食べ物と飲み物を注文し、部屋で食べてまた寝ました。

おそらく熱が出ていて、正常な判断力が失われていたのだと思います。

もちろん食欲はなく、注文したお粥も超大量の上、想像していた味と全然違ってほぼ食べられませんでした。

これは普通の風邪じゃない?意を決して病院へ

さらに翌朝。あれだけ寝たにもかかわらず、1ミリも回復に向かっている気配がありません。

いくら日本人からうつされたとはいえ、異国の地でただの風邪と決めつけるのは危険かもと思い、病院を探すことにしました。

私は海外へ行く際、必ず任意で海外旅行保険に加入しています。

クレカ付帯の保険はあてにせず、今回はクルーズに乗ることも考慮し、クルーズ特約も含めた無制限クラスの医療費をカバーできる手厚いものに入っていました。

提携医療機関を調べ、タクシーで日本人医師がいるクリニックへ向かうことに決定。

受付で、日本からプリントアウトし持参していた保険書類を提出し、風邪と伝えました。

スタッフも日本人で、日本の病院とほぼ変わらない流れで、問診票を書いて待合室で待つことに。

平日の昼間だったためか、クリニックはガラガラで、着いた時に待っていたのは私だけでした。

日本のように受付順で1時間待ちなんてこともなく、体力的に本当に助かりました。

しばらくして診察室に呼ばれ、日本人の先生に経緯を説明したところ、シンガポールでもインフルやコロナにかかる人もいるので検査しますか?と聞かれました。

その時の体温は37.5度弱で、先生は微熱ですねと仰いましたが、私は普段あまり発熱しない体質なので、37.5度でも体は相当きつかったです。

しかしここで役立ったのが、普段から愛用しているOura Ring(オーラリング・指輪型ウェアラブルデバイス)でした。

普段より体温が1度高いとアプリから通知が来ていた話を先生に伝えると、普段より1度高い程度なら、インフル等の検査は不要ですねと判断され、処方薬をもらって帰ること。

処方薬は院内でそのままを受け取れるシステムだったのですが、薬の説明をしてくれたのは外国人のスタッフさんで、すべて英語での説明でした。

薬に関して要望も疑問点もなかったので、わかりました〜と受け取りましたが、英語が話せない人はどうするんだろう…?という素朴な疑問が残ります笑。

(日本人向けのクリニックだったので、日本語でお願いしますと言えば対応してくれるのだとは思います)

ここは保険会社が直接クリニックへ支払ってくれるキャッシュレス診察のため、窓口での支払いは0円。

受付に挨拶をしてそのまま退場しました。

異国の地で、同郷者のためにお仕事されている方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

帰国と、AIによる処方せん仕分け

ホテルへ戻る前に、病院でもらった薬(6種類)と、前日に薬局で買った薬(3種類)をどう併用すべきか悩み、AIに写真を読み込ませて相談しました。

市販薬の飲むスケジュールも1日2回のものや4時間おきのものが混在しており、時間調整も含めてAIに頼れたのはありがたかったです。

クリニックを出た後、同じフロアに休憩スペースがあったので、その時点で飲める薬を服用し、食べ物をコンビニで調達して帰りました。

最終的に、処方された薬のうち2つがどうも体に合わないのか、飲むとフラフラするしダルく眠たくなるので、服用を中止しました。

海外の薬は日本のものより成分が強いことがあるため、AIの助言に従って最低限の処方薬だけに絞って様子を見ることに。

※ AIへの相談はあくまで個人的な参考として利用したものです。薬の飲み合わせや服用判断については、医師や薬剤師にご相談されることをおすすめします。

帰国当日は熱は下がったもののスッキリしない体調のまま、迎えに来てくれた友人と共に空港へ。

早めに空港に行ってご飯を食べよう!と提案してくれたのですが、風邪を移すのも申し訳ないし、また大量の中華料理をご馳走されても残してしまうので、送迎だけお願いして無事に帰国しました。

1ヶ月以上続いた不調と、今回の教訓

日本に帰国してからもだらだらと体調不良は続き、完全にスッキリするまで1ヶ月以上かかりました。

日本の花粉症シーズンと重なったこともありますが、気管支に謎の不快感があり、寝ている間に鼻水が気管支付近に落ちて炎症を起こしているのか?とビクビクしながら自宅で静養する日々。

幸いにも帰国後の再受診までは不要だったため、病院までのタクシー代のみを海外旅行保険に請求し、無事に手続を完了しました。

もし帰国してから病院を利用した場合も、今回の保険の対象となるそうです。

今回の苦い経験から得た教訓は以下の3つです。

  1. 普段風邪をひかない人でも、使い慣れた風邪薬(総合感冒薬)は持参すべき。
  2. 現地で市販薬を買って様子見できるのは、日程に余裕がある人だけ。
  3. 手厚い海外旅行保険に入っておき、体調が怪しければ市販薬に頼らず即クリニックへ行くのが正解。

結局、行きたかった観光スポットも何箇所か諦めることになり、アドベンチャー号を含めて、出費のわりに踏んだり蹴ったりな旅行になってしまいました。

海外クルーズや旅行計画を立てているみなさん、目に見えない強力なウィルスと冷房対策(寒がりの人は特に)、そして海外旅行保険だけは本当に万全にして出かけてくださいね!