海外旅行にはWi-Fiルーターがマスト!多くの人がそう思っていた時代もありました
10年前には確かに一番確実なアイテムで、レンタルWi-Fiを借りて旅行に行く人も多かったと思います。
2026年現在でも、まだまだレンタルWi-Fiは存在していますし、頼れる選択肢のひとつであることには間違いありません。
しかし、他の選択肢も増えた今、私のネット環境の選び方は大きく変わりました。
2022年、現地で調達したSIMカードが動かなかった話
Wi-Fiルーターはそこまで大きな荷物ではないものの、確実に持ち歩く手荷物が増えます。
そのため、過去に現地でSIMを購入し、iPhoneに差し替える方法を試したことがあります。
これは水際対策が徐々に緩和されはじめていた2022年、友人に会いにシンガポールに行った時の話です。
現地に住む友人が、街中で買ったSIMを差し替えるのが一番安いんじゃない?と提案してくれて、事前準備なしで現地でSIMを調達するという初めての経験をしました。
当時のiPhoneは、まだ物理的なSIMカードを入れるスロットがあるタイプ。
海外で現地のSIMカードを入れて使う方法はよく知られていましたし、Wi-Fiをレンタルするよりも身軽で良いはずでした。
ところが、実際現地で調達したSIMカードを入れて説明書通りに設定しても、なぜかうまくネットに繋がりませんでした。
完全につながらないわけではないけれど、想定していたような使い方が街中でできず、結局ホテルやモールなどのフリーWi-Fiを利用することに……。
幸いシンガポールはフリーWi-Fi天国なので、さほど困ることもなく、待ち合わせなども必ずどこかでWi-Fiを拾っていれば連絡ができたので、大きな支障はありませんでした。
おそらくですが、日本のプロファイル(格安SIMなどの通信設定)が残ったまま競合していたか、APN設定がうまく反映されない現象が起きていたのだと思います。
設定を何度も見直してやり直したりしたのですが、フリーWi-Fiが比較的簡単に手に入る国だったら、わざわざ外国で貴重な時間を使ってiPhoneと格闘する必要もないですし、もったいないけどもういいやと思い、SIMカードはほとんど支払った料金を回収できないまま使用期限が切れました。
eSIM時代到来!しかしアメリカで起きた事前設定ミスの悲劇
シンガポールでうまくいかなかった経験から、現地SIMの入れ替えはもう二度としないと心に誓い、iPhoneがeSIM対応になってからはレンタルWi-FiもやめてeSIMを使っています。
しかし、初めてeSIMを購入したとき、私は日本にいる間にQRコードを読み込んでプロファイルを入れるところまではやっていました。
でも、そこでふと、これ、今アクティベートしちゃったら日本にいる間から利用日数がカウントされて損するんじゃない?と不安になり、回線の有効化はあえて現地に着いてからやろう、と考えてそのまま放置してしまったのです。
現地で入国審査が終わった後、iPhoneを使うべく電源を入れたところ、回線が有効化されていないためeSIMを使ったインターネットが使えませんでした(あたりまえですが)。
慌てて設定画面から回線を切り替えようとしたものの、そもそも手元にネット環境がないので設定アプリの反応も鈍く、うまく進みません。
結局、しばらく格闘したものの時間の無駄だとわかり、空港の激遅フリーWi-Fiに繋ぎ、冷や汗をかきながら現地で新しいeSIMを買い直す羽目になってしまったのです。
ちなみに、この買い直した2枚目は「インストール→回線の有効化→データ通信の割り当て」を空港のフリーWi-Fi上でその場で一気に済ませたところ、無事に使えるようになりました。
なぜ現地に着いてから有効化だと苦労するのか
海外で使うものなんだから、現地に着いてから有効化できればいいじゃん!日本にいるうちにアクティベートしたら勿体ないし!と思いますよね。私も最初はまさにその考えで、あえて現地待ちにしていました。
でも実際にやってみて分かったのは、この考え方自体が落とし穴だったということです。
eSIMの設定は、実は3段階に分かれています。
- インストール:QRコードを読み込んでプロファイルをスマホに入れる作業。
- 回線の有効化:入れたeSIMをオンにする作業。
- データ通信の割り当て:モバイル通信はこのeSIMを使う、とスマホに指示する作業。
1はネットが多少不安定でもわりと通ることが多いのですが、2, 3は現地でスムーズにいくとは限りません。
空港のフリーWi-Fiは繋いだ瞬間に「メール登録」や「規約同意」の画面(キャプティブポータル)が出てきて、これを突破するまでは実質ネットに出られていないことが多いからです。
そこに旅の疲れも重なって、思った以上に手こずってしまいます。(この時のフライトは12時間遅延でした…)
そして一番大事なポイントがこちら。
多くのeSIMプランは、プロファイルを入れた瞬間ではなく「実際に現地でデータ通信を使い始めた瞬間」から利用日数がカウントされる仕組みになっています。(プランによって異なるので、購入ページの表記だけは事前に確認しておくと安心です)
つまり1, 2, 3を日本で全部終わらせておいても、基本的に日数は減りません。
日本でアクティベートしたら損するという不安こそが、実は一番の落とし穴だったわけですね。
現地に着いてから2, 3をやること自体が絶対にダメというわけではありません。(実際、買い直した2枚目はその場で全部済ませてうまくいきました)
ただ、フリーWi-Fiの認証待ちや旅の慌ただしさを考えると、を日本で全部済ませておいた方が圧倒的にラクなのは間違いありません。
説明書の手順はちゃんと読もう(日本で設定しておけば最強)
インストール→回線の有効化→データ通信の割り当て、この3つを全部、日本を出発する前にやっておくのが鉄則です。
日本でアクティベートすると日数がもったいないという不安は、多くの場合は取り越し苦労なので、購入ページで日数カウントの仕組みだけ確認したら、あとは思い切って全部済ませてしまいましょう。
設定さえきちんと日本で完了できていれば、空港に着いて機内モードを解除した瞬間から快適にスマホを使うことができます。
スマホを現地に着くまで一切触らないのであれば、現地についてからeSIMを購入して設定しても十分だとは思いますが、空港などのフリーWi-Fiはセキュリティ面で少し不安が残ります。
不特定多数が使う回線を暗号化なしで使うことになるため、通信内容を覗き見されるリスクがゼロではありません。
かといってVPNアプリを使うと通信速度がかなり重たくなってしまうので、そもそも自分のスマホ単体(eSIM)でネット環境を確保しておくほうが、セキュリティ面でも快適さの面でも一番ラクだと感じています。
2026年現在の最適解:ホテルのフリーWi-Fiすら不要な「無制限eSIM」
本記事では、実際に使って良かったものをアフィリエイトリンク付きでご紹介しています。
2026年にシンガポール旅行に行った際には、通信量無制限のeSIMを購入しました。
(こちらは500MBから最高で無制限まで、自由にカスタマイズできるeSIMです。もちろん使用日数も選べます)
今やAIチャットアプリ(Geminiなど)が日常の必須アイテムになっており、色々なことを調べたり聞いたりするときに使うので、1日のデータ容量をあらかじめ予測して適切なeSIMを買うのが難しいと思ったので無制限のSIMを選びました。
AIチャットアプリが登場する以前のスマートフォンは、SNSやGoogleマップでお店を検索する程度の用途だったので、日中に使用するデータ容量もそんなに多くなることはなかったです。
そのためレンタルWi-Fiは1日の通信制限のギガ数が決まっているものを選び、なるべく安くなるように工夫していました。
レンタルWi-Fiは専用のモバイルバッテリーが付いていたり、物理的な機械をレンタルするので紛失や破損の保険をかけたりして、ただの旅行者の私にはとても割高なものだったと思います。
一方でeSIMであれば買い切り品なので余計な出費もなく、お財布にも優しいです。
私はスマホやiPadなど自分の私物があるので、これからもeSIMで良いかなと思っています。
王道のレンタルWi-Fiはどんな人向けか?
レンタルWi-Fiの強みは何といっても、大容量の通信を複数機器でまとめてシェアできることです。
以下のような方には、引き続きレンタルWi-Fiがおすすめです。
- 海外でZoomやTeamsなどでオンライン会議をする方
- 仕事で動画の編集や大容量資料の送信が必要で、パソコンを持っていく方
- 家族旅行をされる方
家族の人数分のeSIMをそれぞれ契約するとそれなりの値段になるので、ホテルのフリーWi-Fiをメインで使いつつ、出先ではWi-Fiルーターで各自必要な時だけネットを使うようにすると出費が抑えられる可能性があると思います。
タブレットだけ海外用に持っていきたい方や、スマホ自体もレンタルしたい方にも、Wi-Fiルーターと一緒にレンタルできるのは便利なポイントですね。
ちなみに、私はいつもグローバルwifiでレンタルしていました。
自分のスマホだけでネットが使えれば十分という方は、ぜひeSIMにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
どういった目的でネット環境が必要なのか、ホテル以外の場所でどれだけネット検索やAIチャットボットを使用するのかをあらかじめ予想を立てておくと、eSIMでいいのかレンタルWi-Fiがいいのか考えられると思います。
自分のスマホだけで身軽に旅をしたい方は、日本にいるうちに事前設定しておくことを忘れずに、ぜひ快適なeSIM旅を楽しんでみてください!

